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ふたば里親会主催ペアレント・プログラム研修修終了しました♪

5月25日に第1回目を行い、イベントなどでできない月もありましたが、月1のペースで実施してきたペアレント・プログラム研修も、12月14日(土)に全6回のプログラムが終了しました。

昨年、施設の里親支援専門相談員が実施者養成研修を修了し、実施者としての資格を取得したので、講師として参加。

受講者はふたば里親会の会員さんで、昨年受講していない里親さんを対象とし、今回は9名の方が参加してくださいました。

ペアレント・プログラムとは、自分の行動と子どもの行動を〈現状把握表〉に記載し視覚化することで、行動を客観的に捉え把握していくこと、そして、子どもを「いつ」「どこで」「どのように」ほめ、そのとき子どもはどんな反応をしたかを観察するという取り組みです。

 

 5/25  第1回『現状把握表(自分編)を書く』

 6/8   第2回『行動で考える』

 7/20 第3回『同じカテゴリーをみつける』

 9/21 第4回『ギリギリセーフをみつける』

 11/16 第5回『ギリギリセーフをきわめる』

 12/14 第6回『ぺアプロでみつけたことを確認する』

 

〈現状把握表〉には「いいところ」「努力しているところ」「困ったところ」を書く欄があり、“行動=動詞で書く”ことで、より具体的に子どもの行動を把握することができます。

例えば、「明るい」は「明るくあいさつをする」、「頑固なところ」は「自分の意見を通し続ける」など、他の人が読んでもその様子を思い浮かべることができるような書き方を心がけます。

最初は意識的に子どもをほめていたことがあったかもしれませんが、回を重ねるごとに“自然に具体的に実況中継しているように”ほめることで、子どもの変化が見られるようになったという声を多くいただくようになりました。

子どもの変化は、その環境を整えた里親さん方のご配慮と細やかな演出のおかげでもあります。それを自分編の〈現状把握表〉の「いいところ」にどんどん追加していきます。

「当たり前」や「普通」という言葉はNGです。

「いいところ」は60%~70%できていればOK。そう思うことで自分も子どもも意外と頑張っているなと気付くことができます。

大人の場合は困ったところがあっても対処行動を自然に取りながら困らないようにバラン スをとって生活することができます。これを「ギリギリセーフ行動」と言います。

しかし、子どもの場合は、成長段階や発達面などの関係で、「ギリギリセーフ行動」をとることが難しいことがあります。

実際、子どもの困った行動は、子ども自身は困っているとは思っていなくて、大人が困っていることなので、子どもは自分で「ギリギリセーフ行動」を見つけにくいのです。

でも、その困った行動の裏に、一歩手前の惜しいところまでできていたりすることがあります。それを子どものギリギリセーフ行動と言います。

生活の中で、今はここまでできているという取り組みのスタートラインになり、ほめてあげられるところになります。

しかし、大人がどんなに環境を整えても「どうしてもギリギリセーフ行動が見つけられなかった」ことや「やっぱり困ってしまう」ことがあります。

その場合は、その「困ったところ」が起こりやすい状況(時間・場所・相手・何をしているとき・体調など)を探してみる、そしてその逆の状況を考えてみることで「何とかできてるな。ギリギリセーフやな。」と気付くことができ、ほめるポイントが見つかりやすくなります。

毎回〈現状把握表〉を書いてくるという宿題があり、里親さんにはご負担になったことがあったかもしれませんが、頭ではわかっていても敢えて書き出すことで、整理できて対処もしやすくなったのではないかと思います。

 

来年2月15日(土)、振り返りを行いたいと思います。自分と子どもの変化、心掛けていることなど、またお聞かせください。

参加されたみなさま、本当にお疲れさまでした。

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